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TAKESHI'S コラム 第1回
萩焼の器で飲むとなぜ美味しいと感じるのだろうか?
以前から萩焼の器を使ってお酒や水を飲むと美味しくなるように感じてました。
一般の人や飲食関係の料理長、バーテンダー、ソムリエというその道のプロの方々のも頼みガラスや磁器と萩焼の器で飲み比べて頂きましたがその全員から美味しくなったとご評価を頂きました。
なぜだろうと科学的根拠を求める為水質調査会社に依頼したところ難しいという回答でした。保健所にも依頼しましたが同じ回答でした。
科学者にも尋ねてみましたが、その道の専門家がいないので難しいだろうね、味覚センサーを使っても人間の舌レベルの精密な数値を出すのは厳しいとの事。
そこでインターネットを使って調べてみると面白い情報が出て来ました。
なんとガラスや錫、磁器、そして陶器のメーカーがそれぞれに自社の器で飲むと美味しくなると主張しているではありませんか。
そこにヒントが!
待てよ、人間の味覚ってそもそも好みがあるな。
という事は美味しく感じる味はひとそれぞれのはず。
甘いのが好きな人、駄目なひと、苦いのが好きな人、駄目な人、辛いのが好きな人色々いますよね。
そもそも萩焼の器でお酒を飲んで美味しいと感じた理由は角が取れてマイルドになる熟成が進んだ感じという印象でした。水を飲んだ時も硬水が軟水になったという印象でした。
ワインを試した時には安くて苦味のあるワインが熟成が進んだ飲みやすいワインになったような感じです。
市販の炭酸飲料でも缶、瓶、ペットボトルで飲んだ時に味の違いを感じるくらいです。
陶器の器で飲むとマイルドな味に感じる、磁器の器は陶器よりもスッキリ、ガラスの器は飲み物そのものの味をそのままに出すと言った感じでしょうか。
錫の器は金属製ですので冷たいものを入れた時の手から伝わるしの冷たさを引き立てるのではないでしょうか。
そこから導きだした答えは・・・・
おそらく味の違いは器の吸水性にあるのではと僕は考えました。
陶器には貫入と呼ばれる細かいひび割れが入っています。陶器の中でも萩焼に使用する粘土は耐火度が非常に高い土を使用しますので釉薬の収縮との差が大きく貫入もより顕著に発生します。
そこに水分が吸水され何らかのの作用で味がマイルド(熟成されたように)に感じるのだと思います。
もちろん器の形状や厚みなども関係してくると思います。
ちなみに陶器でビールを飲むとクリーミーな泡立ちになって美味しくなるとよく言われていますが辛口のドライ系の好きな僕には物足りない味になります。
逆に濃厚なモルツ系のビールが好きな人にはピッタリですが。
長期熟成されたワインや焼酎、磨きの高い日本酒が好きな方には萩焼がお勧めです。