Welcome
新着情報
TAKESHI'S コラム 第2回
萩焼の器で呑むとビールは美味しくなる!?
今回は萩焼の器でビールを呑むとどう味が変わるのか?について書いていきます。
前回の萩焼の器で飲むとなぜお酒が美味しいと感じるのだろうか?でもちょこっと触れましたが、
陶器でビールを飲むとクリーミーな泡立ちになって美味しくなるとよく言われています。
ガラスのカップと比べ冷たさも泡も持続する様です。
この理由はやはり陶器の持つ吸水性だと思います。
一時期カップの内側に施釉しない備前焼のようなザラザラ状態のカップが流行った時期がありました。
時代の波に乗るべく萩焼でも内側に施釉しないビアカップを作ってみましたが、結果は散々たるありさまでした。
備前焼の粘土は耐火度が低くしっかりと焼き締まっています。
それに対して萩焼で使う粘土は耐火度が非常に高く焼き締まりにくいものとなっています。
ゆえにただでさえ吸水性が高いのに釉薬を掛けずザラザラな表面だと泡が立ちすぎとても呑めたもんではありませんでした。
それからはビアカップを制作する際にはかならず内側にもしっかり釉薬を掛けています。
ある時、萩焼のカップの貫入に水分をしみ込ませてそのまま凍らせたら氷のカップが出来上がるのではないかと思い立ち早速試してみるとビールを注いだ周りが凍り付いていくではありませんか。
みごとに非常に冷たい美味しいビールが呑めました。
ただ破損の事も考え4年くらい冷凍庫に入れ確かめましたが今のところ僕の作ったものは割れてはいません。
少なからずは傷んでいくのでしょうが。
ただ、もっと冷たくならないかとカップの下1/4くらいまで水をため凍らせた際にはさすがに凍る時の水の膨張割れてしまいました。
肝心な味の方ですがやはり日本酒の時と同じでマイルドになるようです。
辛口のドライ系の好きな僕には物足りない味になります。逆に濃厚なモルツ系のビールが好きな人にはピッタリですが。
検証動画もアップしていますのでそちらもみて頂けたらと思います。